特定調停のメリット・デメリット【わかりやすく解説】

 

特定調停は債務整理手続きの中の一つですが、他の任意整理や個人再生、自己破産のような手続方法と比べると利用者が少ないので、あまり良く知らないという方も多いのではないでしょうか。

 

そのため利用を検討しているなら、正確なメリットとデメリットを把握しておくことが大事になってきます。メリットをデメリットを把握できれば、特定調停について基本的なことは理解できると思います。

 

特定調停は基本的には任意整理と似たような債務整理方法で、借金の減額幅は手続き期間はどちらもそこまで大きな違いはないと考えられます。しかし決定的に違うのは、任意整理は弁護士や司法書士に依頼して債権者と交渉してもらうことで手続きしておく債務整理方法ですが、特定調停は裁判所の仲介で弁護士や司法書士なしで話し合いを進めていくということです。

 

このように特定調停は任意整理と似ている債務整理方法で、多くの人は任意整理を利用するため、特定調停についてあまり良く知らないという方が多いです。特定調停は債務整理の中で唯一弁護士や司法書士が関係しない債務整理方法なので、無料相談で弁護士や司法書士に相談しても話題にならない可能性があるということも知られてない理由かもしれないですね。

 

そんな特定調停のメリット・デメリットを下記でまとめているので参考にしてください。

 

 

特定調停のメリットについてまとめています。特定調停を利用しようと考えているなら参考になると思います。

 

メリットを理解すれば、特定調停を利用する価値があるのがわかると思うので、特定調停をよく知るためにも参考にしてください。

 

 

特定調停を利用することで借金の利息が免除されるなど返済負担を軽くすることができるというのが実質的なメリットになります。特定調停を利用すれば将来の借金の利息も免除可能なので、返済期間を長くしたとしても利息が増えるというデメリットが生じないので、返済期間を伸ばして毎月の返済額を小さくするということが検討できます。

 

また特定調停の最大のメリットは依頼費用を安く抑えることができるということだと思います。他の債務整理方法は基本的に弁護士や司法書士に依頼して手続きを行うことになるので、どうしても依頼費用が必要になってきます。しかし特定調停は裁判所が仲介役になって手続きを進めるため、本人だけでも手続きすることができます。

 

さらに特定調停は借金の理由が問われないので、浪費やギャンブル、株やFXによる借金も手続きすることができます。自己破産はこういった借金理由だと手続きできない可能性があるので、借金理由が問われないというのは地味にありがたいです。

 

さらに自動車や持ち家などの資産を残せるというのもメリットです。ローンを払い終わっている資産はもちろんですが、特定調停は借金の整理対象を選べるので、住宅ローンや自動車ローンなどの払っている途中のローンを整理対象から除外することで、ローン払い中の資産も残すことができます。

 

特定調停を利用する際にはメリットだけでなくデメリットもしっかりと把握する必要があります。

 

メリットは知らないものがあったとしても手続き上はなんの問題もないです。しかしデメリットを知らずに手続きすると、手続き後に後悔する可能性があるので、デメリットはメリット以上にしっかりと中身を把握しておくことが重要だと考えます。

 

 

特定調停は弁護士や司法書士に手続きを依頼する必要がないので依頼費用が発生しないというメリットがありますが、一方で普通なら弁護士や司法書士が行ってくれるのような書類作成業務や裁判所での手続きは自分で行うことになります。

 

借入先が少ないなら書類作成もそこまで手間にはならないかもしれないですが、多重債務状態で借入先が複数で複雑になっているような状況だと、書類作成だけで結構な時間が必要になってきます。また裁判所は土日は閉庁しているので平日に出頭して手続きする必要があり、フルタイムで働いている方は時間を作るのが難しいです。

 

さらに特定調停は調停成立まで未払利息や遅延損害金が発生するという問題があるので、手続きに時間がかかるとそれだけ負担が大きくなっていくという問題もあります。他にも債権者と条件合意できない可能性もあります。

 

調停成立まで未払利息や遅延損害金が発生するという状況で、手続きで債権者と合意できなかったら借金の利息が増えただけで負担が増えるだけという最悪の結果になるので注意が必要です。

 

さらに特定調停は成立率が非常に低いので現実的にこういったことが起こる可能性もあるので、利用者はどんどん減っており、任意整理を利用する方が多いというのが現状です。

 

特定調停の独自の大きなメリットは依頼費用がかからないということですが、個人的には弁護士や司法書士に依頼しないことによるデメリットが大きくて利用するのはためらわれる債務整理方法だと感じています。

 

確かに弁護士や司法書士への依頼費用がかからないというのは魅力的ですが、弁護士や司法書士に依頼することによって、借金の取り立てを即日ストップしてもらえたり、遅延損害金などの負担を抑えられるというメリットがあります。また当然ですが、専門家に依頼することになるので手続きの成功確率も特定調停より高いと思います。

 

特定調停は基本的には任意整理と似なような債務整理方法なので、特定調停を検討しているなら任意整理の利用も検討したほうがいいです。理由は単純に特定調停よりも任意整理のほうが利用されているからです。

 

任意整理の利用者が減っている背景には手続きの成功率がそこまで高くないという問題もあると思います。特定調停は裁判所が間に入って手続きすることになりますが、必ずしもこちらの味方というわけではないです。そのため必ずこちらに有利に手続きが進むとはは切らないです。

 

一方で任意整理だと手続きをしてくれる弁護士や司法書士は依頼費用を払っているこちら側で交渉してくれるので、依頼した弁護士や司法書士が優秀なら満足の内容で条件合意できる可能性が高いです。

 

依頼費用の負担は嫌だと思いますが、それでも特定調停よりも任意整理の方が利用されているという背景も考えて、特定調停を利用するか検討するといいと思います。

 

特定調停を利用することを考えているなら、無料相談を利用してから実際に利用したほうがいいのか検討するといいかもしれないです。

 

特定調停は基本的には自分で行う債務整理方法なので、弁護士や司法書士に相談しなくても手続きすることはできますが、特定調停だけでなく他の債務整理方法を検討するという意味でも専門家に話だけでも聞いておくといいかと思います。

 

特定調停は借金の減額幅は大きくないので、特定調停後に借金の返済が続けられるのかということが課題になってきます。仮に特定調停後に借金を滞納すると、特定調停での合意が破棄されてしまい手続きが無駄になってしまう可能性があります。

 

そのため特定調停が最適な債務整理方法なのかということを検討する意味でも弁護士や司法書士の無料相談を利用して話だけでも聞いてみる価値はあると思います。

 

当サイトではメールや電話による無料相談が可能な弁護士事務所や司法書士事務所を載せているので参考になると思います。事務所に出向かなくても空いている時間に気軽に相談できるので、相談先で悩んでいるなら参考にしてください。

 

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